「Webマーケティング/デジタルマーケティング業界に興味があるんだけど、志望動機ってどうやって書けばいいのかな?」
「内定率が上がる志望動機の書き方や、具体的な例文が知りたい」
と思っていませんか?
Webマーケティング業界へ就職・転職を目指す場合、志望動機の準備は必要不可欠です。志望動機は職務経歴書で書きますし、面接の場面でも、面接官に一番最初に聞かれることが多いからです。
とはいえ、志望動機ってどうやって書けば効果的なのか、正解がわからないですよね。
そこで本記事では、過去にWebマーケティング業界の転職支援の仕事をしてきて、現在はWebマーケティング会社を経営している代表の筆者が、「Web/デジタルマーケティングで本当に効果的な志望動機の書き方」を解説します。
本記事で紹介するポイントで志望動機を準備すれば、新卒の就職、中途の転職に限らず、Webマーケティングやデジタルマーケティング会社の内定率はグッと上がりますよ。
有益な内容になっていると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
Contents
Webマーケティング転職において志望動機は極めて重要
最初にお伝えしたいことは、Webマーケティング業界への転職において、志望動機は極めて重要であることです。
なぜなら、志望動機がまとまっていないと、採用担当や人事責任者、経営者からの第一印象が悪くなり、「早期の選考落ち」になる可能性が高まるからです。
志望動機が良くない=書類選考が通らない・面接序盤で選考落ち確定する
- 書類選考では書類が通らない
- 面接では面接序盤で選考落ちが確定してしまい、挽回が困難になる
といったことが、志望動機の品質が悪いことで、起こってしまうんですよね。
実際に私自身、過去に転職支援の仕事をしてきた中で、企業の採用担当者と一緒に、求職者のレジュメを見ながらよく議論をしていました。
その中では、結構生々しい、辛辣な言葉も、企業の採用担当者からは出てくるんですよね…。
企業の採用担当者の生声はこんな感じ・・
・なぜこのカスタマーが自社に応募してきたのかわからない
・本当に志望してるの?内容がだいぶ薄いんだけど・・
・活躍できるイメージが全く湧かない
という風に、結構厳しめな感想もよく出てきたんですよね。
なぜこのような感想を持たれるかというと、志望動機が相手企業に伝わる形で書けていないからに尽きます。
志望動機が良ければ、選考は間違いなく有利になる
逆に言えば、志望動機を相手が納得する形で伝えることができれば、採用選考は間違いなく有利になります。
というのも、私の経験上、大半の候補者は、相手企業を納得させる形で、志望動機をかけていないことがほとんどだからです。
ですから、志望動機を通じて、あなたを採用することが「合理的」であると、相手企業へ「立証」することができれば、内定率は当然上がるんですよね。
良い志望動機を作るなら「何を伝えるか」を構造的に整理すること
そもそもなぜ志望動機をうまく書けないかというと、何を伝えるべきか、自身の頭で構造的に整理できていないからです。
ですから本記事では「このポイントを志望動機に入れておけば、少なくともマイナス印象は与えない、かつプラスに働くことが多い」という項目に絞り、志望動機の書き方をご紹介しますね!
Webマーケティング業界への志望動機で必ず入れるべき4つの項目
早速結論ですが、以下4つの項目を、志望動機に必ず入れましょう。
志望動機で必ず入れるべき4つの項目
- 業界の魅力
- 相手企業の魅力
- 職種の魅力
- 自分が相手企業に提供できること
この4つです。
1〜4のどれかでなく「4つ全てを必ず網羅すること」が重要ポイントです。
ちなみに上記4項目は、Webマーケティング業界に限らず、どんな業界・企業・職種への転職でも汎用的に使えます。
Webマーケティング経験者と未経験者の場合で、具体的な伝え方のイメージを解説しますね!
1. 業界の魅力
まずはWebマーケティング業界を志望するに至った動機や、Webマーケティング業界で感じている魅力を伝えましょう。
例えば、あなたがWebマーケティング業界の経験者なら「競合他社で働く中で感じた業界の魅力を、実体験をもとに伝えること」で、説得力を高めることができます。
また、あなたがWebマーケティング業界が未経験なら「Webマーケティング業界に興味を持ったきっかけを、何かしらの実体験ベースで伝えること」が必要です。
このように、業界に関して感じた魅力を、志望動機としてまとめることがまず必要です。
2. 相手企業の魅力
次に、相手企業に対して感じた魅力を伝えましょう。
例えば、あなたがWebマーケティング業界にいるなら「競合他社から見た相手企業の魅力を伝えること」で、説得力を高めることができます。
また、あなたがWebマーケティング業界未経験なら「外部の一人のユーザーとして、相手企業と競合他社の違いを伝えること」で、「なるほど」という納得感を相手企業に与えることができます。
3. 職種の魅力
次に、職種に対する魅力を伝えましょう。
例えば、あなたが志望する職種の経験があるなら「現在やっている仕事の中で、職種に対して感じている魅力を実体験ベースで伝えること」で、相手企業の納得感を高めることができます。
一方であなたが志望する職種が未経験の場合、「どうしてその職種に興味を持ったのか、興味関心のきっかけを実体験ベースで伝えること」が、説得力を得る伝え方です。
4. 自分が相手企業に提供できること
最後に最も重要なのは、じゃあ自分にはいったい何ができるのか、「相手企業に提供できること」を必ずセットで伝えることです。
業界・相手企業・職種の3つに対する志望動機はまとまっているものの、相手企業に提供できること、言いかえれば「あなたが相手企業にしてあげられること」が抜けているケースは、特に未経験の志望動機では多いんですよね。
相手企業が一番知りたいのは「で、あなたは当社に何をしてくれるの?」
上記の通り、相手企業が一番知りたいのは、実は志望動機ではなく、「で、あなたは当社に何をしてくれるの?」という部分なんですよね。
ですから、「相手企業に提供できること」を、例えあなたがWebマーケティング未経験であっても、必ず織り込む必要があります。
未経験の場合、どうする?【提供できることがないなら、今から準備しよう】
「提供できることなんて何もないよ」と思った場合、今から準備しましょう。
例えばWebマーケティング業界を志望するなら、広告運用やSEOの知識は、仕事で役立ちます。
提供できる価値が何もない場合、広告運用やSEOスキルを今のうちから学び、何かしらの形で、相手企業に貢献できる形まで仕上げましょう。そうすれば、相手企業からすると、あなたを採用するメリットが出てきます。
採用面接って、結局のところ、相手企業にもメリットを感じてもらうしかないのです。
あなたが20代前半など若い方であれば、若さを武器に「ポテンシャル」や「労働力」を買ってもらえることもあります。ですがそういった武器が何もない場合、今から準備するしかありません。
未経験は何からどうやって準備すればいい?
あなたがWebマーケティング業界未経験で、スキルもなく、それでもWebマーケティング業界に入りたい場合、Webマーケティングの実践学習をしましょう。
例えば「独学」でWebサイトを作り、SEOスキルを磨くことは、Webマーケティングの一つの実践方法です。
Webマーケティングは独学でも実践できるので、まだやっていない方は今すぐ実行することをお勧めします。具体的な方法は以下記事で解説しています。
関連記事Webマーケティングの独学方法を、現役マーケターが1から解説【最短で習得する完全マップ】
また最近だと「Webマーケティングスクール」もあります。完全未経験であれば、プロのマーケターから実践スキルを学べるスクールで、土台を作ることはおすすめです。
例えば「広告運用スキル」は、再現性が比較的高いスキルとして有名です。スクールで広告運用を学び、一人でバリバリこなせるレベルになっておけば、相手企業から再現性を認めてもらい、転職しやすくなりますよ。
おすすめのWebマーケティングスクール・専門学校は「現役マーケターがおすすめするWebマーケティングスクール5選比較【オンライン講座や転職保証など】」でご紹介しているので、参考にしてみてください。
現役マーケターがおすすめするWebマーケティングスクール6選比較【就職・転職支援、オンライン講座など】
経験者の場合、どうする?【現職の実績だけでなく、再現性を伝えよう】
一方で、業界または職種経験者の場合、「じゃあこれまで残してきた実績をとりあえず書きまくろう」と思ったかもしれませんが、実はそれは誤りです。
なぜなら相手企業は、あなたが残してきた「実績」が欲しいのではなく、当社で同じように結果を出してくれそうかという「再現性」を求めているからです。
よくありがちなのが、現職であげた実績を「数字で羅列するケース」です。
この場合、数字で実績を残したこと自体はわかるのですが、「本当に当社でも同じように結果を出してくれるの?」と、普通の経営者や人事責任者であれば思ってしまうんですよね。
ですから、過去の実績をアピールする場合、なぜその結果を出せたのか要因を分析し、相手企業で共通して実現できることを、わかりやすく伝える必要があります。
「それなら当社でも同じように結果が出せそうだよね」と思ってもらえれば、よほど他に問題がない限り、内定は高確率で取れます。
一方で「過去に実績はあるみたいだけど、ちょっと怪しいな」と思われてしまえば、業界または職種経験者であっても内定は遠ざかってしまいます。
このように、転職活動においては過去の実績やスキルは必要不可欠ですが、それを「再現性あるもの」として、相手企業を納得させることまでセットで行うことで、初めて意味を成すんですよね。
Webマーケティング業界への志望動機の書き方・例文
以上のポイントを踏まえて、Webマーケティング業界の志望動機の書き方・例文をご紹介しますね。
結論、以下のようになると思います。
私が御社を希望した理由は大きく3つあります。一つ目が業界観点、二つ目が御社の事業観点、三つ目が職種観点です。
一つ目の業界観点は、成長するWebマーケティング市場で仕事をすることで、世の中に与える影響を最大化できると考えたためです。
例えば、電通の日本の広告費統計によると、Webマーケティング市場は現在までも年々インターネット広告費が伸びており、今後も拡大が予想されています。
衰退する市場ではなく、成長するWebマーケティング市場でチャレンジし、自身の提供価値を高めることで、より多くの個人や企業に価値提供できると考えており、今回Webマーケティング業界を志望しました。
二つ目の御社の事業観点ですが、拡大する市場の中でも、御社は特にプロダクトが強く、ユーザーに受け入れられていると感じたためです。
実は私自身も御社のサービスを使っているのですが、競合他社の●●と比較し、●●の部分がユーザーに受け入れられていると感じます。
また今回の面接にあたり、御社のサービスを●●人の友人にも推薦し、実際に使ってもらったのですが、●●という良い感想・フィードバックをもらうことができました。
このようなユーザー満足度の高いプロダクトこそを、世の中に広めていきたいと思い、他社ではなく、御社を志望しています。
また職種観点では、今回はWebマーケター職の中でも「広告運用担当」を志望しています。広告運用を志望する動機は、私自身がこれまで個人で広告運用を実践してきた経験があるからです。
企業でのWebマーケターの就業経験はありませんが、独学で広告運用を学んだ後、広告運用の専門学校に3ヶ月間通いました。その中で、リスティング広告、ディスプレイ広告、Twitterやfacebookなど各種SNS広告に関して、実際に管理画面を触りながら、一人で広告運用をこなせる状態までなることができました。
また個人でWebサイトを立ち上げ、少額ではありますが、広告運用の実践も行っており、御社と同業界の商品を、ROAS●●●%で、月●●件申し込みまでつなげております。
以上の3点が、今回御社を志望する動機です。私が提供できることも踏まえて、今回Webマーケターの中でも広告運用担当を希望しております。
こんなイメージでしょうか。
重要なことは「業界・相手企業・職種に対する3つの志望動機」と「相手企業にあなたができること」をセットで書くことです。
上記観点を押さえ、実体験ベースで動機を伝えることができれば、面接官には良い印象を与えることができますよ!
Webマーケティングの志望動機を作る際にやってはいけないNGなこと
ここからは逆の視点で、Webマーケティングの志望動機を作る際にやってはいけないNGなことをご紹介します。
転職理由(辞めたい理由)と志望動機がごっちゃになっている
一番良くないのは「転職理由と志望動機がごっちゃになっているケース」です。
あなたが転職を考えた本当の、本当の理由はなんですか?
もし「現職に不満があること」が転職理由の場合、当然ながら、転職理由をそのまま伝えてはいけません。
「転職したい理由」と「相手企業を志望する動機」は、似ているようで違います。
志望動機は前述通り、業界・相手企業・職種を希望する理由と、あなたが何ができるかの4点がセットになったものだからです。
よく面接では「今の会社がつまらなくて」「上司と合わなくて」ということを平気で言ってしまう人がいますが、これはマイナスにしかならないので、絶対に言ってはいけないNGフレーズです。
このように、「転職理由と志望動機は区別した上で考え、転職理由ではなく志望動機を伝えること」、これが注意するポイントです。
相手企業のことを丁寧に調べていない(ネットの情報だけは不十分)
転職面接では、面接官から「自社のこと」を聞かれる場面が多くあります。
その時に、ネットで調べられる情報だけしか答えられないと、面接官にインパクトを与えることはまずできません(もちろん、ネットの情報すら調べていないことは、残念ながら論外です・・)
ですから、ネットだけでは得られない情報を、足を使って取りにいくことも、本当に内定を取りたい企業なら必要不可欠です。
どうやって情報を取りにいくかは、記事後半で後述しますね。
大手だから志望した
「御社は大手企業だから志望しました」というのは、マイナスに受け取られることが多いんですよね。
なぜなら大手企業だから志望したというのは、面接官の目には「安定志向」に映ってしまうからです。
なぜ企業は採用を行うのか?目的を考えよう
そもそも企業が採用を行うのは「自社の事業を伸ばすため」であり、「求職者の雇用を守るため」ではありません。
一般的な傾向として、安定志向の方は「守ってほしい」という意識が強く、「相手企業を自分が成長させてあげられるか」という視点が抜け落ちていることが多いんですよね。
相手企業からすれば「守ってほしい」と思う候補者より、「自分が企業を成長させるんだ」という候補者の方が魅力的に映ります。
ですから、「大手だから志望しました」という動機は、志望する理由をきっちり伝えられていない場合は、結構な確率でマイナスに映ってしまいます。
【例外】大手企業志望をプラスに伝える方法もある
とはいえ、大手を志望することも、伝え方次第ではプラスになります。
例えば「大手でしかできないことをしっかり伝えること」で、相手企業にプラスに働くことはよくあるんですよね。
例えば、教育系事業を展開する大手Web系企業があった場合、
御社の●●の事業のような、業界でもトップクラスに影響力のある事業に携わることで、日本人一人一人に良い教育を届け、日本人の生産性を高めたい。そのためには、ヒトモノカネのリソースが整っていない小規模企業ではなく、御社のようなリソースがある会社でないと実現できない。
といった内容を伝えることで、安定志向ではなく、大手の環境じゃないといけないことを、良い意味で伝えることが可能です。
このように、「大手だから」というのは、なぜ大手じゃないといけないのか「理由」がとても大事です。
前向きな理由であれば問題ないですよ。
Webマーケティングの志望動機を書く前にやっておくべきこと
Webマーケティングの志望動機で、面接官に「なるほど」と思ってもらえる納得感ある内容を書くために、事前にやっておくと良いことをご紹介します。
相手企業のサービス・商品を実際に使ってみる
一番良いのは「相手企業のサービス・商品を実際に使ってみること」です。
なぜなら相手企業のサービス・商品を実際に使うことは、複数のメリットがあるからです。
実はこれは「転職」だけでなく、「営業」でもかなり使える手法です。
例えば営業に強いリクルート社にいる知人は、狙っている企業へ営業する前に、実際に相手企業の商品やサービスを購入・利用した上で、営業をかけています。
実際にユーザーとして相手企業の商品・サービスを使っているので、相手企業からすると「営業マン」であり「お客様」でもあるんですよね。
このように、ただの営業マンからお客様の立場にもなれるので、あなたをないがしろに扱うことができなくなります。
また相手企業としても、わざわざお金を自社の商品を使ってくれていますから、あなたに好印象を持ってもらいやすいです。
さらに言えば、商品・サービスを実際に使うため「ユーザーの気持ちがわかるメリット」もあります。
ユーザーとして実際に商品・サービスを利用することで、相手企業の経営課題・事業課題が見えてきます。
「事業課題を仮説でも良いので想像し、その上で、あなたが提供できそうなことを面接でしっかり伝える」と、ここまでできれば、面接官が経営者であっても、インパクトを残すことができますよ。
相手企業の社員に話を聞きにいく
もう一つは相手企業の社員に直接話を聞きにいくことです。
自分の知人・知人の知人などツテはなんでも良いですが、事前に相手企業の社員に話を聞くことができれば、面接での引き出しも増えます。
ここまでやっている候補者はほとんどいないので、間違いなくインパクトは残りますよ。
まとめ
今回紹介した志望動機の書き方を押さえておけば、相手企業に志望する理由を納得してもらい、内定を取れる確率は間違いなく上がると思います。
中でも一番重要なのは「相手企業に自分は何ができるか」という視点です。
自分を採用するメリットをいかに相手企業に立証するか、この「立証作業」こそが転職活動です。
もし現時点で、相手企業にできることが少ないと思う場合、自己研磨するのみです。
例えば未経験であれば「Webマーケティングスキルを今のうちから学んでおくこと」、経験者であれば「現職でやっている仕事を他社でも再現性高く使えるレベルまで昇華させること」が必要です。
前述通り、相手企業に「この人なら自社でも結果を出してくれそう」と立証することが転職活動の本質です。
今回紹介した伝え方含めて、「どうやったら相手が納得してくれるか」という視点で、文章や会話を練っていくことで、内定率は確実に高くなりますよ!
最後に、Webマーケティング業界は将来性もあり、とてもおすすめです。
あなたも早くこちらの世界に来ましょう。可能性に満ち溢れた世界が、Webマーケティングにはありますよ。
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