Webディレクターの年収って実際どれくらいなんだろう?Webディレクターの給料相場が知りたいなぁ。
本記事では上記の疑問に答えていきます。
これを書いている僕は、現在WebディレクターとしてWeb企業で働いています。
現在のWeb企業は2社目なのですが、前職では人材企業に在籍していました。そこでは営業として転職支援の仕事をしており、Webディレクターの転職支援も多くやっていたことから、Webディレクターのリアルな年収事情を把握しています。
本記事を読めば、Webディレクターとしてどの程度の年収を実現できるか、具体的な年収や給与水準がわかりますよ。
本記事でお伝えすること
- Webディレクターの年収事情
- 勤務地(東京や地方)や雇用形態(会社員やフリーランス)での年収の違い
- Webディレクターとして高年収を実現するための方法やおすすめ企業名
5分ほどで読めるため、Webディレクターの年収を知りたい方は続きをどうぞm(_ _)m
Contents
Webディレクターの平均年収【給料相場や単価事情】
早速、Webディレクターの平均年収について挙げていきます。
Webディレクターの平均年収は「年収452万円」
結論、Webディレクターの平均年収は「年収452万円」です。情報ソースは転職サイトでも国内大手のdodaが独自調査した「doda 平均年収ランキング」から取ってきています。
上記オレンジで囲っているところがWebディレクターですね。
Webプロデューサーと一括りにされていますが、若干Webプロデュサーの方が年収が高いくらいなので、Webディレクターもほぼこれくらいの年収と考えて大丈夫です。
なお性別では男性で481万円、女性で412万円であり、年齢別でいうと、20代で約366万円、30代で464万円、40代で530万円となっています。
これがWebディレクターの平均年収です。
Webディレクターの年収は高いの?低いの?【平均よりも高い】
結論、高いですね。
なぜなら、世の中のサラリーマンの平均年収は約414万円だからです。
- サラリーマンの平均年収:414万円
- Webディレクターの平均年収:452万円
このように、約30万円くらいは、世のサラリーマンの平均と比較すると、高い年収水準となっています。
ちなみに僕の年収は、上記よりちょっと高いくらいです。また、僕が転職支援を通じて見てきたWebディレクターには、僕よりもっと稼いでいる人はたくさんいました。
なので、平均年収の452万円はあくまで平均であり、これを優に超える高年収を実現している人は、Webディレクターの世界はたくさん存在します。
なんでWebディレクターの年収は高いの?
理由は以下の2つです。
Webディレクターの年収が高い2つの理由
- Web業界自体が利益率が高い
- Web業界の構造上、比較的お金が回ってきやすい位置にWebディレクターはいるから
上記の通りです。
Web業界の利益率が高い理由
Webはインターネットの性質上、一度の発信で世界中の人に対し、同時に価値提供できるからです。
例えばWebの事業会社であれば、対面で営業をせずとも、インターネット上のWebマーケティングで営業が完結します。そのため、売上がスケールしやすいんですよね。
例えばGoogleやfacebookなど、世界的な大企業はWeb企業ですよね。インターネットの仕組みを使い、全世界に向けて価値提供を実現できているから、あれだけ大きな企業になったんですよね。これがWebが持つパワーです。
また、売上がスケールするだけでなく、売上を伸ばすに当たった「コスト」がかからないこともWebの特徴です。
普通、売上を伸ばそうと思えば、その分コストがかかりますよね。例えば製造業であれば、部品の原価がかかります。
「利益=売上ーコスト」ですから、製造業などコストがかかる業界であれば、売上を伸ばすと同時にコストがかかるため、思った以上に利益は伸びづらいです。
その点Web業界は、売上が大きく上がっても、連動してコストが上がることは起きません。なぜならインターネットの仕組みがあるからです。
そのため、Web業界の利益率は高いんですよね。だからWeb業界はお金が残りやすく、結果Webディレクターも高年収になりやすいです。
Web業界の構造と、Webディレクターの立ち位置
Web業界はピラミッド構造になっており、「上流」から「下流」があります。図にすると以下の通り。
上から順に、
- 営業
- プロジェクトマネジャー
- Webディレクター
- デザイナー
上記のようになります。
注目いただきたいのは「お金の流れ」です。なぜならWeb業界では、お金は「上流から下流」に沿って流れていくからです(青の矢印です)。
つまりこの階層であれば、営業がもっとも稼げて、次にプロジェクトマネージャーが稼げて、その次にWebディレクターが稼げる。こういう構造になっています。
「3番目だと稼げないんじゃ…?」と思うかもしれませんが、前述通りWeb業界は利益率が高いため、Webディレクターの立ち居しでも、サラリーマンの平均年収以上は十分稼げます。
上記でいうと、営業が550万円、プロジェクトマネジャーが500万円、Webディレクターが450万円といったイメージです。
このような理由から、Webディレクターの年収は高くなっています。
企業によってはWebディレクターがプロジェクトマネジャーの立ち位置になることも
また企業によっては、Webディレクターがプロジェクトマネジャー的な立ち位置で仕事をすることも多いです。
- プロジェクトメンバーの人選やマネジメント
- プロジェクト全体の統括
Webディレクターといえども、この辺りの仕事を担当する場合、それはもはやプロジェクトマネジャーの領域です。
ですから、こういった仕事まで行うWebディレクターの場合、営業の次(2番目)に位置することになります。このような企業の場合、年収水準はさらに上がります。営業が550万円、Webディレクターが500万円といった感じですね。
このように、「Web業界ならではの利益率」や「Webディレクターの立ち位置」により、Webディレクターの年収水準は高くなっています。
特に東京のWebディレクターは年収相場が高い
違った視点でいうと、東京のWebディレクターは年収相場がさらに高くります。
なぜかというと、「Web企業」は東京に密集しており、かつ企業の「Web予算」も東京に集中しているからです。
お金の総量が東京は多いということです。そのため、仮に全く同じ仕事をしても、東京のWebディレクターと、九州のWebディレクターでは、東京のWebディレクターの方が年収水準は高くなります。
例えば僕が転職支援の仕事をしていたときは、地方でWebディレクターをやっていた方が東京に転職しただけで、年収100万円以上上がる事例もありました。
まあこれはWebディレクターに限った話ではないです。特にITやWeb領域であれば、どんな職種であれ、基本的に東京にお金は集まるため、東京に出てくれば収入は上がります。
フリーランスWebディレクターの時給相場・単価も高い
さらにいえば、会社員のWebディレクターと、フリーランスのWebディレクターであれば、フリーランスのWebディレクターの方が単価は高いです。
なぜフリーランスの方が高いかというと、会社側としては、会社員の給料を上げるより、フリーランスの単価を上げる方がリスクが少ないからです。
企業は一度雇った正社員を首にはできない【だから給料を低くし、リスクヘッジする】
日本の就業環境では、一度正社員として会社員を雇うと、簡単に解雇することはできません。なので、仮に採用した人が全く使えない人材だったとしても、企業はその社員を簡単にクビにすることはできないんですよね。
そのようなリスクを企業は抱えているため、リスクを抑えるために、正社員の給料を低く抑えがちです。
フリーランスは安定と引き換えに「高単価」を実現できる
一方フリーランスの場合、仮に使えない人材であっても、簡単に首切りができます。一方フリーランス側としてはそのようなリスクを背負っている分、高収入じゃないとリスク・リターンのバランスが取れないですよね。
そのため、フリーランスのWebディレクターに対しては、「安定の代償」として、企業側も十分な報酬を出すことが一般的となっています。
事実、フリーランスのWebディレクターであれば、20〜30代で年収1,000万円以上を実現している人も多いです。
1社あたり月30万円で、4社くらいクライアントを見つければ、それだけで月120万円(年収1,440万円)ですからね。
仮に1社から首を切られても、多くのクライアントを並行して担当すれば、安定的に大きく稼ぐことも、フリーランスであれば可能です。こういった高年収は、会社員だとなかなか実現できないですね。
以上が、Webディレクターの年収のリアルです。
Webディレクターとして高年収を実現するための2つの方法
- 年収水準の高いWeb企業へ転職する
- Webディレクターとして独立する
結論、この2つです。
1. 年収水準の高いWeb企業へ転職する
例えばリクルートグループやサイバーエージェント、DeNAなどの大手企業ですね。
リクルートグループであれば、新米Webディレクターでも年収550万円くらいは実現できます。また20代で年収1,000万円も多く存在します。サイバーエージェントも20代で年収700〜800万円くらいは実現できます。DeNAも同様です。
もう少し経験を積んでいったら、外資系のWeb企業も良いですね。GoogleやTwitter、facobookは門扉は狭いものの、年収1,000万円以上は軽く実現できます。
今あげたのは有名企業ばかりですが、Web業界にはベンチャーやスタートアップも多くあり、社員へ高還元する会社も存在します。
そういった会社を見つければ、平均以上の年収は、十分実現していくことができますよ。
2. Webディレクターとして独立する
前述した「フリーランス」を目指す道ですね。
Webディレクターという仕事は、実はめちゃめちゃ独立しやすいです。
Webディレクターとして実務経験を積むとわかると思いますが、「この仕事って個人でやってもできるのでは??」と思う部分が多いんですよね。
まさにその通りで、Webディレクターの仕事は個人でもできます。なので、独立すれば、企業でやっていたことをそのまま活かして、個人で稼ぐことができるんですよね。
それこそ、会社で培ってきた人脈を使い、仕事をもらうこともできますからね(前職の取引先を奪うことになるため、あまり推奨しませんが)。
このように、
- 年収水準の高いWeb企業へ転職する
- Webディレクターとして独立する
この2つが、高年収のWebディレクターを目指す方法です。具体的にWebディレクターを目指す方法については、以下の記事で紹介しているので、興味あればこちらもどうぞ。
結論:Webディレクターの年収は高水準
記事の内容をまとめます。
- Webディレクターの平均年収は452万円【サラリーマンの平均年収より高い】
- Webディレクターとして高年収を実現するなら「年収水準の高い企業へ転職」か「独立」
まとめると上記の通りです。
最後に、今Webディレクターは世の中的に人手不足が深刻化しています。となっています。そのため前述した「Webディレクターになるには?方法はニーズ別に2つあり」で書いているような方法を使えば、Webディレクターになることは可能です。
こちらも前述通り、Webディレクターは個人でも稼ぎやすいです。それこそ2年ほど経験を積めば、独立して稼ぐこともできます。
Webディレクターとして独立し、20〜30代で年収1,000万円を稼ぐ人は割とたくさんいますから。Webディレクターは転職や副業もしやすいですし、控えめにいってもおすすめな仕事です。
ということで本記事は以上です。少しでも参考になれば幸いです。
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